志田未来の経歴 13歳で橋田賞の『14才の母』から『エラー』W主演まで

志田未来 女性芸能人
写真: 印度孔雀 / CC BY 4.0(Wikimedia Commons)
志田未来の写真

2026年、志田未来さんは1月期の『未来のムスコ』と4月期の『エラー』で、続けて連続ドラマの主演を務めました。7月期には月9『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』にも出演し、2027年度前期の連続テレビ小説『巡るスワン』への出演も決まっています。6歳で子ども劇団に入ってから、およそ27年。13歳で橋田賞を受けた子役は、30代になったいまも主役を任され続けています。

神奈川県綾瀬市から6歳で劇団へ 子役時代の志田未来さん

志田未来さんは1993年5月10日、神奈川県綾瀬市で生まれました。1999年、6歳でセントラル子供劇団に入り、2000年9月にTBSの『永遠の1/2』第3話で初めてドラマに出演します。のちに堀越高等学校へ進み、中学ではバドミントン部、高校では風紀委員を務めていました。

子役時代は、ジャンルを問わずさまざまな作品に出ています。2002年には映画『借王ファイナル』で安斉美里を、NHKの連続ドラマ『少年たち3』で千田小百合を演じました。『ざこ検事 潮貞志の事件簿』シリーズには潮千寿役で2005年まで出演しています。特撮作品にも縁があり、2003年1月の『仮面ライダー龍騎』第49話でミライ役、同じ年の『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』でミナの幼少期を演じ、2004年には『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』でレスリー星の少女役を務めています。

主人公の子ども時代を任されることも多く、2005年の映画『春の雪』では綾倉聡子の幼少期を、NHKのドラマ『ハルとナツ 届かなかった手紙』では高倉ナツの幼少期を演じました。物語の入り口を預かる役を、小学生のうちからいくつも経験していたのです。

『女王の教室』の神田和美で一気に注目の的に

大きな転機は2005年7月に訪れます。日本テレビのドラマ『女王の教室』で、志田さんは神田和美を演じました。厳しい担任と向き合う子どもたちの姿を描いたこの作品で、志田さんの名前は一気に知られるようになります。

この演技が評価され、第46回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の新人俳優賞を受賞しました。翌2006年3月には特別編『女王の教室 エピソード1』も放送されています。この作品をきっかけに、志田さんのもとには大きな役が次々と届くようになります。

2006年には所属事務所を研音に移しました。同じ年、日本テレビの『探偵学園Q』で美南恵(メグ)を、フジテレビの『サプリ』で紺野なつきを演じています。『探偵学園Q』は2007年7月から連続ドラマとして続きが放送され、メグ役は10代前半の志田さんを語るうえで欠かせない役のひとつになりました。

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13歳で橋田賞 志田未来さんを一躍有名にした『14才の母』

2006年10月、志田さんは日本テレビの『14才の母』で連続ドラマ初主演を務めます。演じたのは、14歳で母になる中学生の一ノ瀬未希です。重いテーマを背負った作品の主役を、当時13歳の志田さんが担いました。

この役で第44回ギャラクシー賞テレビ部門の奨励賞と、第15回橋田賞の新人賞を受賞します。橋田賞は、上戸彩さんが持っていた17歳という最年少記録を大きく塗りかえる、13歳での受賞でした。TV LIFE 2006年間ドラマ大賞でも主演女優賞などに選ばれています。

勢いはその後も続きました。2008年の『正義の味方』では中田容子を演じて第58回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演女優賞を受賞。2009年の映画『誰も守ってくれない』では主人公の船村沙織役で、第33回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受けました。同じ2009年10月の『小公女セイラ』では主人公の黒田セイラを演じ、2度目のザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞に輝いています。10代で2度の受賞は史上初のことでした。2010年にはエランドール賞の新人賞にも選ばれています。

アリエッティの声から舞台まで 広がっていった表現の場

2010年7月、志田さんはスタジオジブリの映画『借りぐらしのアリエッティ』で主人公アリエッティの声を担当しました。これが声優としての初めての仕事です。2013年の『風立ちぬ』では堀越加代の声を務め、ジブリ作品に続けて参加しました。同じ2013年5月には、研音の公式YouTubeチャンネルでオリジナル番組「志田ちゃんねる」も始まっています。

声の仕事はその後も続きます。2015年には映画『トゥモローランド』の日本語吹き替えで主人公を担当し、2018年の『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜』ではメリッサ・シールドを演じました。2020年にNetflixで配信が始まった『泣きたい私は猫をかぶる』では、主人公のムゲ(笹木美代)の声を務めています。

2015年11月には、PARCO劇場ほかで上演された『オレアナ』でキャロル役を演じ、初舞台を踏みました。翌2016年には『母と惑星について、および自転する女たちの記録』でシオ役を務めています。2016年6月にはNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に田所竜子(お竜)役で初めて出演し、2020年の『エール』では畠山まき子を演じました。

主演も脇役も 大人の俳優として広げた役の幅

10代の終わりから20代にかけて、志田さんは主演と脇役の両方で作品を支えていきます。テレビ朝日の『信長のシェフ』(2013年、2014年)では夏を、日本テレビの『ST』シリーズでは青山翔を演じ、2015年の『映画 ST 赤と白の捜査ファイル』にも同じ役で出演しました。2017年には東海テレビ・フジテレビ系の『ウツボカズラの夢』で斉藤未芙由を演じ、連続ドラマの主演を務めています。

2019年からは『監察医 朝顔』シリーズで安岡光子を演じ、2023年には『ブラッシュアップライフ』で近藤遥を演じました。同じ年、NHK大河ドラマ『どうする家康』で今川氏真の妻・糸を演じ、大河ドラマに初めて出演しています。2023年の『勝利の法廷式』では神楽蘭役で主演を務め、2024年にはテレビ東京の『下山メシ』で主人公のいただきみねこを演じました。Amazon Prime Videoの『【推しの子】』では鮫島アビ子役を務めています。

長く現場にいるなかで、仕事への向き合い方も変わってきたといいます。2026年5月のリアルサウンドのインタビューでは、昔は現場で自分から主張できない時期もあったと振り返り、いまは「正直な思いを伝えられるようになりました」と話しています。

2026年は主演が続く 『未来のムスコ』と『エラー』

2026年1月から3月まで放送されたTBSの火曜ドラマ『未来のムスコ』で、志田さんは主人公の汐川未来を演じました。俳優の夢を追う28歳の未来の前に、未来から来た息子だと名乗る男の子が現れる物語です。連続ドラマの主演で母親役を演じるのは『14才の母』以来、20年ぶりのことでした。2月には映画『ほどなく、お別れです』も公開され、久保田理恵を演じています。

4月からはABCテレビ・テレビ朝日系で日曜よる10時15分から放送のドラマ『エラー』で、畑芽育さんとダブル主演を務めました。志田さんが演じたのは、母を亡くした現実を受け入れられない大迫未央です。母の死に関わってしまったユメ(畑さん)と、真実を知らないまま友情を深めていくヒューマンサスペンスでした。二人の共演はこの作品が初めてで、放送決定の際、志田さんは畑さんについて「みつめられると吸い込まれていっちゃう感じがするので、負けないように目力を強く持っていきたいと思います」とコメントしています。

7月からはフジテレビの月9『ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜』で、GACKTさん演じる弁護士と向き合うエリート弁護士・麻生縁を演じました。さらに2027年度前期の連続テレビ小説『巡るスワン』では、ヒロインの姉・有賀千夏を演じることが発表されています。朝ドラのレギュラー出演はこれが初めてです。

FRUITS ZIPPERと旅が好き 志田未来さんの素顔

仕事を離れた志田さんの趣味は、散歩と漫画を読むことです。アニメも好きで、『ノーゲーム・ノーライフ』や『鬼滅の刃』を推しの作品に挙げています。『クレヨンしんちゃん』のファンでもあり、2017年の映画『クレヨンしんちゃん 襲来!!宇宙人シリリ』には本人役で声の出演をしました。

アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」のファンであることも公言しています。ライブに足を運ぶ様子を自身のSNSで伝えていて、2026年4月にはテレビ朝日のグループの冠番組『FRUITS ZIPPERのNEW KAWAIIってしてよ?』に出演し、念願の共演を果たしました。

旅行も好きで、30代でやってみたいことを聞かれた際には「旅行が好きなので、30代はヨーロッパのほうにも足を伸ばしてみたいです」と答えています。ツナを缶詰からスプーンですくって食べるのが好きなことや、懸賞に毎日応募していることなど、飾らない一面も知られています。

一度も辞めたいと思わなかった 志田未来さんのこれから

子役から30年近く第一線にいる志田さんですが、仕事を辞めたいと思ったことはないといいます。リアルサウンドのインタビューで、辞めたいと思った時期はなかったかと聞かれ、「それが、本当に一度もないんです」と答えました。続けてこられた理由については「単純に、お芝居が、そして演じることが大好きだからだと思います」と話しています。

13歳で主役を担った少女は、いまでは現場を支える立場にもなりました。『エラー』のインタビューでは、共演の畑さんより年上で事務所の先輩でもある立場について聞かれ、いつも「みんなで横一列」という感覚だと答えています。

これから演じたい役についても、こう語っています。「これからは、30代前半ならではの悩みを抱えた役や、温かい家庭を持った役など、その時々の“等身大の姿”を演じていけたらと思っています」。ランドセルを背負う子どもの役から始まり、母親役、弁護士役と、年齢とともに役を重ねてきた志田さん。2027年度前期の朝ドラ『巡るスワン』で見せる姉の姿にも期待が集まります。

写真: 印度孔雀 / CC BY 4.0 (Wikimedia Commonsより)

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