白洲迅さんは2026年も主演と話題作が続く俳優です
2026年秋、土曜の夜に新しいドラマが始まりました。東海テレビ・フジテレビ系の土ドラ『再生のウズメ』です。白洲迅さんが演じるのは、便利屋「救ちゃん」の代表、興梠侑誠(こおろぎ)。主演のイモトアヤコさんが演じる田村ウズメの人生を変えていく人物です。
この年の白洲さんは、とにかく出演作が途切れません。NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では佐々成政役、WOWOWの『水滸伝』では公孫勝役。テレビ朝日の『余命3ヶ月のサレ夫』では主演の高坂葵役をつとめ、9月に公開された映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』にも美浦秋役で出ています。
いまや時代劇から刑事ものまで任される白洲さんですが、最初の一歩はコンテストのベスト30でした。テニスのミュージカルから始まった道のりを、作品と役名でたどってみます。
2010年代の前半は舞台が中心でした。そこから連続ドラマのレギュラー、主演、大河ドラマへと、少しずつ足場を広げてきた人です。急に有名になったというより、1本ずつ役を積み上げて、気づけば名前を見ない季節が無くなっていた。そんな歩き方をしてきた俳優だといえます。
東京都八王子市で育った少年時代
白洲迅さんは1992年11月1日、東京都八王子市に生まれました。本名は佐々木迅さんです。地元の八王子市立四谷中学校に通い、そのあと東京都立富士森高等学校へ進みました。
趣味や特技として挙げているのは、ダンス、テレビゲーム、野球です。体を動かすことも、家でじっくり遊ぶことも好きな、バランスのいい少年だったのでしょう。好きだったダンスは、のちの舞台でも生きていきます。
高校を出たあとは桜美林大学に入りましたが、2年の休学をへて中退しています。
八王子は東京の西の端にある街です。都心から少し離れた場所で中学・高校時代を過ごし、そこから舞台の世界へ出ていきました。
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ジュノン・スーパーボーイ・コンテストが開いた扉
芸能界に入るきっかけは、高校在学中の2010年でした。第22回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで、ベスト30に残ったのです。グランプリではなくベスト30。それでもこの結果が、白洲さんを芸能の世界へ連れていきました。
翌2011年には、舞台『ミュージカル・テニスの王子様2ndシーズン』でデビューします。演じたのは氷帝学園の鳳長太郎です。「青学vs氷帝」から始まり、「青学vs六角」、横浜アリーナやさいたまスーパーアリーナでの「Dream Live」まで、2014年まで同じ役で舞台に立ち続けました。
大きな会場で、歌って踊って演じる。好きだったダンスがそのまま武器になる現場で、白洲さんは役者としての基礎体力をつけていきました。
2012年には『春の大運動会 2012』で有明コロシアムに、2013年には「全国大会 青学vs氷帝」でTOKYO DOME CITY HALLの舞台に立っています。同じ役を何年も演じることは、役を深める経験でもありました。2012年4月には『合唱ブラボー!』にゲスト出演するなど、テニミュ以外の舞台にも出はじめています。
芸名を白洲迅さんに改めた2012年
デビュー当時の芸名は、さんずいの無い「白州迅」でした。2012年5月、所属事務所の移籍とあわせて、さんずいのある「白洲迅」へ改名したことを報告しています。
この芸名は、実業家の白洲次郎さんからインスパイアされたものです。
同じ年の12月には、ニコニコ動画の番組『シラステレビ』が始まり、白洲さんはメインMCをつとめました。2012年にはオリジナルビデオ『携帯彼女+』にも中村役で出演しています。名前を整え、舞台だけでなく映像やネットへと場所を広げていった1年でした。
テレビドラマへの出演も、このあと本格的になります。2013年3月にはフジテレビ『ビブリア古書堂の事件手帖』第8話に出演しました。舞台で鍛えた声と動きを、今度はカメラの前でどう生かすか。白洲さんの新しい挑戦が始まります。
初主演のふんどし部から学園ドラマへ
2013年4月、『押忍!!ふんどし部!』でテレビドラマ初主演をはたします。役は富永一郎太。その前の2月には同じ作品の舞台版でも主演をつとめていて、2014年にはシーズン2も放送されました。
ここから学園ものへの出演が増えていきます。2014年のTBS『ごめんね青春!』では昭島司役、2015年の日本テレビ『学校のカイダン』では日向タクト役を演じました。同じ時期に『HERO』第9話や『世にも奇妙な物語』にも出ていて、一話だけの出演もふくめて現場の数を重ねています。
2016年にはNHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』に木戸稔役で出演。さらに舞台『花より男子 The Musical』で花沢類を演じました。だれもが知る役を舞台で引き受けたことは、白洲さんにとって大きな経験になったはずです。
ほかにも、2015年のフジテレビ『She』の広瀬祐喜役、NHK BSプレミアム『仮カレ♡』の高原瞬役、2016年のTBS『死幣-DEATH CASH-』の川辺雄大役と、連続ドラマのレギュラーが続きました。2017年のフジテレビ『明日の約束』では北見雄二郎役、日本テレビ『愛してたって、秘密はある。』では安達虎太郎役を演じています。
刑事7人で見せた長く愛される役
連続ドラマのレギュラーが続くなかで、白洲さんの代表作のひとつになったのが、テレビ朝日の『刑事7人』です。2018年の第4シーズンから野々村拓海役で加わり、2023年の第9シリーズまで6回のシリーズに出演しました。毎年夏に同じ役で帰ってくる存在として、見る人に覚えてもらえる役になりました。
同じころ、ほかの作品でも主演や大きな役が増えていきます。2019年の『BACK STREET GIRLS-ゴクドルズ-』ではドラマと映画の両方で主演・山本健太郎役。同じ年の『僕はまだ君を愛さないことができる』では足立梨花さんとダブル主演で石田蓮を演じました。
映画『HiGH&LOW THE WORST』の桐原誠司役、WOWOWの『異世界居酒屋「のぶ」』のニコラウス役など、色のちがう役を同時に抱えていたのもこのころです。2018年には日生劇場の『シラノ・ド・ベルジュラック』でクリスチャン役も演じ、舞台の仕事も続けていました。
2020年には『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』の「配信者」で主演の赤城良太役、『僕らは恋がヘタすぎる』では川島海荷さんとダブル主演で成田洋介役を演じました。主演作がひとつずつ増えていった時期です。
リコカツから大河ドラマへ広がった白洲迅さんの役柄
2021年のTBS『リコカツ』では水無月連役を演じ、多くの人の目にとまりました。同じ年には『どうせもう逃げられない』で主演の向坂拓己役もつとめています。
2022年はNHKの正月時代劇『幕末相棒伝』で沖田総司役。舞台では『夜来香(イエライシャン)ラプソディ』で黎錦光を演じました。また、白洲さんはC.I.A.のメンバーとしても活動していましたが、2022年3月に卒業することを自身のInstagramで発表しています。
2023年は日本テレビ『大病院占拠』で紫鬼、相模俊介役。そしてNHK大河ドラマ『どうする家康』で奥平信昌役を演じ、初めて大河の世界に入りました。2024年にはフジテレビの月9『君が心をくれたから』の望田司役、彩の国シェイクスピア・シリーズの『ハムレット』でホレーシオ役と、テレビでも舞台でも大きな作品が続きます。
2025年は『恋は闇』の小峰正聖役、そして松島聡さんとダブル主演した『パパと親父のウチご飯』の晴海昌弘役。役の幅がそのまま、白洲さんの信頼の厚さを物語っています。
テレビの外でも、2021年4月にTBS『あさチャン!』のマンスリープレゼンター、12月にはフジテレビ『めざましテレビ』のマンスリーエンタメプレゼンターをつとめました。役ではなく白洲さん自身として話す場でも、親しみやすい人柄を見せています。
再生のウズメで出会う白洲迅さんの新しい顔と、これから
そして2026年です。1月はNHK『雪煙チェイス』の中条役から始まり、大河ドラマ『豊臣兄弟!』の佐々成政役で、ふたたび大河に戻ってきました。3月には『3.11〜東日本大震災15年 福島第一原発事故 命の戦い〜』で、戸塚純貴さん、三浦貴大さんとトリプル主演をつとめています。
10月3日から放送が始まった『再生のウズメ』は、天堂きりんさんの同名漫画が原作の全10話です。元子役で、引きこもりになった40歳の田村ウズメを、イモトアヤコさんが演じます。ウズメの母が呼んだ便利屋の代表として現れるのが、白洲さんの興梠。ドライに見えて、的を射たことを言う、つかみどころのない人物として紹介されています。
ほかにも2026年は、WOWOWの『水滸伝』で公孫勝役、4月からの『余命3ヶ月のサレ夫』で主演の高坂葵役、TELASAの『岩崎一樹は放っておけない』でも同じ高坂葵役を演じました。9月18日に公開された映画『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』では美浦秋役。長く愛されてきたシリーズの新作に名前を連ねています。ネットではKantaの『Silent Code〜監獄の密約〜』に井原潤役で出演するなど、配信の作品にも出ています。
舞台の鳳長太郎から始まり、学園ドラマ、刑事ドラマ、時代劇、そして人の人生に寄りそう便利屋へ。白洲さんは役を重ねるたびに、任される場所を自分の力で広げてきました。次にどんな名前の役で出会えるのか、楽しみに待ちたくなる俳優です。

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