ネクストブレイク1位、岩瀬洋志さんがいま注目される理由
2026年、タレントパワーランキングを運営するアーキテクトが発表した「2026年ネクストブレイク 男性編」。その1位に選ばれたのが、俳優の岩瀬洋志さんです。1月から放送されたTBS金曜ドラマ『DREAM STAGE』では、人気ボーイズグループのセンター・リョウを演じました。公開を待つ『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS』では滝野川宗を演じ、10月からはドラマ『もうパパ!』にも登場しています。
ところが、岩瀬さんはもともと俳優を目指していたわけではありません。芸能界に入る前は、医師を目指していたそうです。人生が動き出したのは、駅で電車を待つ姿を先輩が撮った1本の動画でした。この記事では、出演した作品と役名を追いながら、岩瀬さんの歩みをたどります。
医師を目指していた兵庫の高校生
岩瀬洋志さんは2004年1月6日生まれ、兵庫県の出身です。高校1年生だった2019年、電車を待っている岩瀬さんの姿を学校の先輩が撮影し、後輩がかわいいという言葉とともにTikTokに投稿しました。この動画が広まり、岩瀬さんに一気に注目が集まります。
InstagramやTikTokのフォロワーは急に増え、Instagramは17万人を超えました。ただ岩瀬さんは2020年5月、SNSからいったん離れると伝えて、アカウントをすべて消しています。ふつうの高校生が、ある日とつぜん大勢から名前を知られる立場になったわけです。戸惑いも大きかったのかもしれません。
このときの反響がきっかけで芸能事務所からスカウトされます。医師という目標を持っていた高校生が、まったく別の道へ進むことになりました。いまの岩瀬さんからは想像しにくい、意外な出発点です。
あわせて読みたい:寺西拓人の生い立ちと軌跡はこちら
大杉侑暉という名前で過ごした最初の2年半
2020年8月、岩瀬さんは芸能事務所acaliに入り、俳優としての活動を始めます。このとき名乗ったのは「大杉侑暉」という芸名でした。同じ年には、GReeeeNさんの『ボクたちの電光石火』シリーズのミュージックビデオにも出演しています。
2021年9月には、YouTubeで配信されたウェブドラマ『私の卒業 プロジェクト第二期』に出演しました。2022年8月27日には東海テレビ・フジテレビ系の土ドラ『個人差あります』第4話で、テレビドラマに初めて出演します。
2023年2月、岩瀬さんはacaliを離れ、大杉侑暉としての活動を終えました。同じ月の11日には、U-NEXTで配信された映画『イカロス 片羽の街 inspired by Hata Motohiro’s “イカロス”』で映画にも初めて出演しています。小さな役から一つずつ経験を重ねた時期でした。
岩瀬洋志さんに戻って再出発、猿の仮面で話題に
2023年3月、岩瀬さんは芸能事務所A-PLUSへ移ります。芸名を本名の「岩瀬洋志」に戻し、新しいスタートを切りました。同じ年の7月期には、日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』で遠山泰次郎を演じ、連続ドラマに初めてレギュラー出演します。10月からはテレビ朝日系『泥濘の食卓』に谷口役で出演しました。
大きな転機になったのが、2024年1月期の日本テレビ系土曜ドラマ『新空港占拠』です。岩瀬さんが演じたのは、猿の仮面をかぶった猿 / 丹波直樹。第3話まで仮面で顔が見えず、正体はサプライズで明かされました。仮面を外した素顔にも、大きな反響が集まりました。
同じ年の7月期には、BS朝日ほかで放送された『タカラのびいどろ』で志賀宝を演じ、小西詠斗さんとのダブル主演でテレビドラマ初主演を果たしました。同時期にテレビ朝日系『南くんが恋人!?』にも江藤役で出演し、1クールで2本の連続ドラマにレギュラー出演しています。秋には『スノードロップの初恋』の望月陸、『オクトー 〜感情捜査官 心野朱梨〜 Season2』の今西湊人と出演が続き、9月には講談社から1st写真集『LYRE』も出しました。
北くんからリョウへ、名前が一気に広がった2作
2025年は、主演作から始まりました。3月にフジテレビで放送された『告知事項あり。〜その事故物件で起きること〜』で、主人公の真山悠斗を演じています。同じ月には東宝の映画『お嬢と番犬くん』に瑠可役で出演しました。
そして7月期、関西テレビ・フジテレビ系『北くんがかわいすぎて手に余るので、3人でシェアすることにしました。』で真中北を演じます。この作品で名前が大きく広がりました。12月には、女性ファッション誌『ViVi』の「2025年下半期 国宝級イケメンランキング」NEXT部門で1位に選ばれています。
2026年1月から3月まで放送された『DREAM STAGE』は、中村倫也さん主演の、K-POPの世界を舞台にしたドラマです。岩瀬さんは、ドラマ発の期間限定ボーイズグループTORINNERのセンター・リョウを演じました。リョウはライバルグループNAZEのメンバー・ユウヤの兄という役どころです。出演が決まったとき、岩瀬さんは「ダンス、歌だけでなく、韓国語でのセリフなど自分にとって多くの挑戦があります。」とコメントしています。
インタビューでは、歌とダンスについて「ずっとやりたかったことなので、うれしいという気持ちがまず一番にあります。」と話しています。共演した中村さんが現場でせりふの言い回しを助言する姿には「先輩としての威厳を感じましたし、その姿がとてもかっこよかったです。」と語りました。
2026年、コメディから救命の現場まで
2026年は、役の幅がぐっと広がった年です。6月5日公開の映画『山口くんはワルくない』では、石崎琳央を演じました。これまでクールでミステリアスな役が多かった岩瀬さんにとって、はじめてのコミカルな役です。インタビューでは「今回初めてのチャレンジとなったのが、コミカルな役どころです。」と話しています。6月にはAmazon Prime Videoのドラマ『クロエマ』に下門賢志郎(シモン)役で出演しました。
『劇場版TOKYO MER〜走る緊急救命室〜CAPITAL CRISIS』では、チーム最年少の看護師・滝野川宗を演じています。公開は8月21日の予定でしたが延期となり、新しい公開日はまだ発表されていません。主演の鈴木亮平さんは、岩瀬さんが憧れの人として名前を挙げてきた俳優です。9月のイベントでは、撮影現場で見た鈴木さんの姿について「鈴木亮平さんが、夜中の寒い時期に医療の専門用語も多い説明セリフを半袖でやられていて、一発OKだったのを見て、それに感動しました」と話しました。
10月4日からは、朝日放送テレビ・テレビ朝日系で日曜よる10時15分から放送のドラマ『もうパパ!』に出演中です。役は、主人公・紀子の初恋の相手・吉良陽日。大学で「ビジュ神」と呼ばれるほどの、さわやかな青年です。春と秋には東京ガールズコレクションやRakuten GirlsAwardのステージにも立ち、モデルとしても活躍しています。
ギターと甲子園観戦が好きな岩瀬洋志さんの素顔
岩瀬さんの趣味は、トレーニング、ギター、甲子園観戦です。特技はバスケ、水泳、スケボー、空手と、体を動かすことが並びます。チャームポイントは、目と涙ほくろだそうです。
憧れの人には、マイケル・ジャクソンさん、鈴木亮平さん、菅田将暉さんの名前を挙げています。『DREAM STAGE』のインタビューでは「本当に音楽が好きなんです。」と話していて、ギターの趣味とも重なります。最近はまっていることを聞かれて「買い物ですかね。」と答えたこともありました。
9月のイベントでは、自分の課題をたずねられて「僕の課題は早く起きること。対策は早く寝ること」と答え、会場をなごませています。画面の中のクールな印象とは少しちがう、飾らない一面です。2024年6月にはオフィシャルファンクラブ「Daphne」を開き、応援してくれる人と交流する場も持っています。
これからの岩瀬洋志さん
この先も出演作が続きます。12月18日には、霜降り明星のせいやさんの小説が原作の映画『人生を変えたコント』が公開予定で、岩瀬さんはモリキー役で出演します。主演はなにわ男子の大橋和也さんです。2027年4月29日には、映画『ガチャ-廻世界-』にゆうた役で出演する予定です。
9月のイベントでは、お芝居について「お芝居の中でせりふを言っているときの動作を常に自分から出していくことは妥協できない」とも話しています。『DREAM STAGE』のころのインタビューでは、大切にしていることを聞かれ、「自分のセンスを信じることです。」と答えていました。駅のホームで撮られた1本の動画から始まり、別の名前での下積み、仮面の役、アイドルのセンター、救命チームの一員まで。役ごとに新しい顔を見せてきた岩瀬洋志さんが次にどんな役に出会うのか、楽しみに待ちたいと思います。


コメント