
2026年10月14日、大阪城の点灯式に立った目黒蓮さんは、ファンに「これだけ言わせてください。ただいま」と伝えました。カナダで海外ドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影を続けてきた目黒さんにとって、168日ぶりに日本のファンの前に立つ日でした。主演作を次々に重ね、Snow Manのメンバーとしてドームに立ってきた人です。けれど、事務所に入ってからCDデビューまでにかかった時間は9年あまり。その途中で別のグループからSnow Manへ加わるという、めずらしい道を歩いてきました。
東京都出身のサッカー少年だった目黒蓮さん
目黒蓮さんは1997年2月16日生まれ、東京都の出身です。愛称は「めめ」。180センチを超える長身で、モデルや俳優の印象が強い目黒さんですが、事務所に入るまで習っていたのはサッカーでした。
そのころの腕前は、大人になってから思わぬ形でテレビに映ります。2023年3月18日に放送されたTBS系のスポーツバラエティ『炎の体育会TV』で、20枚の的を制限時間内にどれだけ撃ち抜けるかを競うゲームに挑戦しました。結果は98秒でのパーフェクト。芸能人では初めての記録でした。
もうひとつ、触れておきたいのが学歴です。目黒さんは城西国際大学のメディア学部に進み、2019年に卒業しました。この2019年は、あとで書くようにSnow Manへの加入と連続ドラマ初主演が重なった年でもあります。デビュー前の活動と並行して、大学を卒業したことになります。
13歳で入った事務所と、戦友と呼ぶ同期
2010年10月30日、中学2年生で13歳だった目黒さんは、ジャニーズ事務所に入所します。所属は現在、STARTO ENTERTAINMENTです。入所後はジャニーズJr.の中のユニット、ジャPAニーズHi!に所属しました。
この道で出会った同期には、のちにtimeleszのメンバーとなる佐藤勝利さんと原嘉孝さんがいます。なかでも原さんとの縁は深いものです。何千人もが集まるオーディションの中で意気投合してからの仲で、目黒さんは原さんのことを「戦友」と呼んでいます。
オーディションで意気投合したふたりは、のちに同じグループで活動することになります。そのあとには、それぞれの進む道が分かれる場面も待っていました。13歳の秋に始まった毎日の中で、同じ立場で並んで走れる相手に早くから出会えたことは、目黒さんにとって大きな支えだったのかもしれません。
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舞台に立ち続けた日々と、悔しさから変えた髪型
入所からしばらくの目黒さんの仕事場は、舞台でした。2012年の『Johnny’s Dome Theatre 〜SUMMARY〜』を皮切りに、2013年の『滝沢演舞城』や『DREAM BOYS JET』、帝国劇場の『JOHNNYS’ World』のシリーズ、『ABC座』など、名前の並ぶ舞台に出演を重ねます。『滝沢歌舞伎』には2016年から2019年の『滝沢歌舞伎ZERO』まで続けて参加しました。2015年には日本テレビのドラマ『お兄ちゃん、ガチャ』に少年E役で出ています。
2016年11月には、ユニット「宇宙Six」が結成され、原嘉孝さんらとともに活動します。2017年11月23日に幕を開けた舞台『桃山ビート・トライブ』では、山本亮太さんとのW主演で小平太役を演じ、舞台に初主演しました。2018年11月号からは雑誌『FINE BOYS』のレギュラーモデルも始まります。
このころの目黒さんを語るうえで欠かせないのが髪型です。ライブを観た先輩から「目黒だけバックについてる子みたいだった」と言われ、悔しさから自分を変えようと、長めの前髪と襟足を剃り上げたテクノカットに自分で切るようになりました。
目黒蓮さんの転機、宇宙SixとSnow Manの兼任
2019年1月17日、大きな転機が訪れます。向井康二さん、ラウールさんとともにSnow Manに加入したのです。宇宙Sixとの兼任でした。のちに2023年3月10日放送のTBS系『A-Studio+』で、目黒さんは当時をこう振り返っています。「どっちもでデビューしてやるぐらいの気持ちでやってたんですけど、それは叶えることができなかった」。
2019年7月期には日本テレビ系のドラマ『簡単なお仕事です。に応募してみた』で秋田若大/ワンちゃん役を演じ、岩本照さん、ラウールさん、渡辺翔太さんとのクワトロ主演で連続ドラマ初主演を果たします。そして8月8日の東京ドーム公演を最後に宇宙Sixを離れ、Snow Manに専念することになりました。
デビューを報告した相手が原さんです。返ってきたのは「本当に良かったな。お前ならいけると思ってたよ」という言葉でした。目黒さんは「僕たちの関係性は変わらないんですけど、あのときそういう風に送り出してくれた原に、僕に出来ることがあれば何でもしていきたいなって思える同期ですね」と話しています。2020年1月22日、Snow ManはCDデビューを果たしました。曲は「D.D.」で、名義はSixTONESさんと並ぶ「SixTONES vs Snow Man」でした。
ミリオンのヒットと『silent』の佐倉想で一気に広がった名前
デビュー後のSnow Manは勢いに乗ります。「KISSIN’ MY LIPS/Stories」に続き、「Grandeur」もミリオンを記録しました。2021年にミリオンに届いたシングルは「Grandeur」だけで、オリコン年間シングルランキングでも1位になっています。目黒さんは2020年4月から向井康二さんと『アイ・アム・冒険少年』のレギュラーにも加わりました。
俳優の仕事も広がります。2021年の『教場II』では杣利希斗役、同じ年の『消えた初恋』では道枝駿佑さんとダブル主演で井田浩介役を演じ、第31回TV LIFE年間ドラマ大賞の主演男優賞に選ばれました。2022年はSnow Manとして主演した映画『おそ松さん』で松野チョロ松役、朝の連続テレビ小説『舞いあがれ!』で柏木弘明役を務めます。
名前を一気に広げたのが、2022年10月期のフジテレビ系ドラマ『silent』です。演じた佐倉想は途中で聴力を失った青年という難しい役でした。見逃し配信は当時フジテレビ系ドラマ歴代最高の688万再生を記録します。映画『月の満ち欠け』の三角哲彦役でも評価され、2023年の第46回日本アカデミー賞で優秀助演男優賞と新人俳優賞をダブル受賞しました。『silent』では東京ドラマアウォード2023の助演男優賞も受けています。
主演作が並び、ドームに立つ毎日
2023年3月公開の映画『わたしの幸せな結婚』では久堂清霞役で映画単独初主演。同じ年の7月期には『トリリオンゲーム』の天王寺陽(ハル)役で、ゴールデン・プライム帯の連続ドラマに初めて単独で主演しました。ハル役は2025年2月公開の『劇場版 トリリオンゲーム』にも続きます。2024年7月期の『海のはじまり』では月岡夏役で月9に初出演、初主演を果たしました。
2025年10月期の日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』では中条耕一役とナレーションを担当し、TV stationドラマ大賞2025の助演男優賞を受けています。2026年に入っても、映画『ほどなく、お別れです』で浜辺美波さんとダブル主演の漆原礼二役を演じ、興行収入は40億円を突破しました。4月公開の映画『SAKAMOTO DAYS』では主演の坂本太郎役です。杣利希斗役にも『教場 Reunion』と『教場 Requiem』で再び戻っています。
グループではアルバム『i DO ME』とともに初のドームツアーを行い、2024年には5大ドームツアー「RAYS」を開催しました。2026年1月まで続いたドームツアーにも、目黒さんは立っています。
素顔の目黒蓮さんと、雑誌が消えたモデル時代
仕事の外の顔で話題になるのが、モデルとしての人気です。レギュラーモデルを務める『FINE BOYS』の2020年6月号で初めて単独表紙を飾ることが伝えられると、わずか10秒でサーバーがダウンしました。2号連続となった7月号の発表では5秒でダウンし、どちらも重版が決まっています。「表紙を飾れば街から雑誌が消えるアイドル」とも言われました。
髪型が話題になることも続きました。あのテクノカットを、『教場II』に出演するために短くしたときには、SNSで大きな話題になっています。2023年10月23日には個人の公式Instagramも始めました。
インタビューからは飾らない人柄も伝わってきます。美容誌『美的』では、コロッケが好きという一面や、取材をする側とも気さくに話す姿が紹介されています。『MAQUIA』のインタビューからも、挑戦する姿勢を大事にしていることがうかがえます。
『SHOGUN 将軍』の和忠役へ、目黒蓮さんのこれから
2025年11月18日、ハリウッド製作のドラマ『SHOGUN 将軍』シーズン2に和忠役で出演することが発表されました。オーディションに合格してつかんだ役です。ドラマの撮影でカナダに滞在するため、目黒さんは2026年1月までのドームツアーのあと、グループ活動を一時休むことになりました。
その間もSnow Manは8人で活動を続け、2026年10月7日にアルバム『AMENITY』を発売しました。目黒さんも『ほどなく、お別れです』の舞台挨拶にカナダからリモートで参加し、『SAKAMOTO DAYS』のときは一時帰国してイベントや舞台挨拶に出ています。
広告の仕事も大きくなりました。2024年に日本人男性で初めてFENDIのジャパンブランドアンバサダーに就き、2025年には同じFENDIのグローバル広告に日本人で初めて起用されています。2025年11月にはブルガリのアンバサダーにも就任しました。2026年10月からはみずほフィナンシャルグループのブランドアンバサダーも務めています。
大阪城の点灯式で「ファンのみなさんに『ただいま』って言いたいなとずっと思いながら」過ごしたと話した目黒さん。13歳の秋に始まった道は、海の向こうまで伸びました。
写真: Johnny & Associates, Inc. / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commonsより)


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