二宮和也、13歳の誕生日前日に入所した少年が嵐とハリウッドを経て最優秀主演男優賞へ

二宮和也 男性芸能人
写真: Kacy Bao / CC BY-SA 4.0(Wikimedia Commons)
二宮和也の写真

二宮和也さんの原点は東京の葛飾区

二宮和也さんは、日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を受けた俳優で、1999年から2026年まで嵐のメンバーとして活動した人です。2026年7月に始まった日曜劇場『VIVANT』第2シーズンにも、ノコル役で出演しました。その歩みの出発点は東京都葛飾区にあります。

二宮さんは1983年6月17日生まれで、東京都葛飾区の出身です。愛称はニノ。

料理が題材の映画『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』では、のちに主演を務めます。2015年には「ベストハンバーグ侍」にも選ばれました。地元とのつながりでは、葛飾区の名前が題についたアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の2002年のテレビスペシャルに、二宮和也の役で登場しています。

13歳の誕生日の前日に始まった芸能の道

二宮さんがジャニーズ事務所に入ったのは、1996年6月16日です。生年月日と見くらべると、13歳の誕生日の前日にあたります。中学生になったばかりの年ごろで、長い芸能生活が始まりました。

翌1997年7月には『STAND BY ME』で舞台に立ちます。テレビドラマへの出演は1998年1月、TBSの元日の特別企画『天城越え』からで、西浦多吉の少年期を演じました。同じ年の秋には連続ドラマ『あきまへんで!』に青木大樹の役で出演しています。

同じ1998年の夏には『二十六夜参り』で沖田明雅伍長の回想シーンを演じ、1999年8月の『怖い日曜日』第8回「ここだったか」では主演を務めました。少しずつ役が大きくなっていく様子が、出演作の並びから伝わってきます。

同じ事務所には、生年月日も血液型も同じ風間俊介さんがいました。お二人の付き合いは20年以上におよびます。二宮さんのYouTubeチャンネルが登録者300万人をこえたお祝いの動画では、予告なしで風間さんに電話をかけ、祝電をお願いしたこともありました。

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16歳で嵐としてデビュー、歌と芝居の両方を歩む

大きな節目の年になったのが1999年です。4月に始まった『あぶない放課後』では、渋谷すばるさんとのW主演で夏木勝幸を演じました。そして9月15日、16歳の二宮さんは嵐としてデビューします。11月3日には「A・RA・SHI」でCDデビューも果たしました。10月の『Vの嵐』では、メンバー全員が主演し、二宮さんは本人の役で出演しています。

グループの活動と並んで、俳優の仕事も続きました。2001年の『ハンドク!!!』では坂口ノブを演じ、日刊スポーツ・ドラマグランプリの助演男優賞を受賞します。2003年の『熱烈的中華飯店』の名波健太でも、同じ賞に選ばれました。2002年の映画『ピカ☆ンチ LIFE IS HARDだけどHAPPY』は、メンバー全員が主演した作品で、二宮さんは恩田琢磨を演じています。

音楽では自分で曲を作る力も見せました。ソロ曲の「痕跡」や「Gimmick Game」は作詞と作曲を、「虹」は作詞を手がけています。アルバム『LOVE』に入っている「20825日目の曲」では、作詞と作曲に加えて編曲にも名前を連ねました。

蜷川幸雄さんとクリント・イーストウッドさん、二人の監督との出会い

俳優としての大きな転機は2003年に訪れます。映画『青の炎』で櫛森秀一を演じ、映画で初めて単独の主演を務めました。監督の蜷川幸雄さんは、繊細ないい演技ができるようになったと評価しています。同じ年には『Stand Up!!』の浅井正平で、連続ドラマの単独主演も初めて経験しました。2004年には、蜷川さんの舞台『シブヤから遠く離れて』の主役に抜てきされます。

次の舞台は海の向こうでした。2006年の『硫黄島からの手紙』で、二宮さんはクリント・イーストウッド監督のハリウッド作品に出演し、西郷昇を演じます。この映画はアカデミー賞の作品賞、監督賞、脚本賞、音響編集賞にノミネートされ、音響編集賞を受賞しました。

反響は海外にも広がります。2007年にはロサンゼルス・タイムズ紙が二宮さんの特集記事を掲載し、2008年にはCNNの、世界的にはまだ名前が知られていないものの演技力のある日本の俳優7人に選ばれました。イーストウッド監督にお母さんあてのサインを書いてもらったこともあるそうです。

『流星の絆』などの主演作でドラマの賞を重ねる

国内のドラマでも、主演作が次々と評価されていきます。2006年の『少しは、恩返しができたかな』では北原和憲を演じ、橋田賞の個人賞を受賞しました。2007年の『拝啓、父上様』では田原一平を演じて日刊スポーツ・ドラマグランプリの主演男優賞を受け、同じ年の『山田太郎ものがたり』では櫻井翔さんとのW主演で山田太郎を演じました。『マラソン』の宮田彰太郎では文化庁芸術祭のテレビ部門で放送個人賞に選ばれています。

2008年の『流星の絆』では有明功一を演じました。この作品でザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演男優賞を受け、『DOOR TO DOOR〜僕は脳性まひのトップセールスマン〜』の倉沢英雄とあわせて、ギャラクシー賞の個人賞も受賞しました。

2010年の『フリーター、家を買う。』では武誠治を演じ、東京ドラマアウォード2011の主演男優賞などに選ばれます。2013年には冠番組『ニノさん』も始まりました。

2014年の『弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜』では田茂青志を、2015年の『赤めだか』では立川談春さんを演じました。2018年の『ブラックペアン』では渡海征司郎を演じます。2022年の『マイファミリー』の鳴沢温人でも、ザテレビジョンドラマアカデミー賞の主演男優賞を受賞しました。

『母と暮せば』で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に

映画での大きな到達点が2015年公開の『母と暮せば』です。二宮さんは吉永小百合さんとのW主演で福原浩二を演じ、キネマ旬報ベスト・テンの主演男優賞を受賞します。2016年3月4日には第39回日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に輝きました。

それまでにも、2010年の『大奥』の水野祐之進、2011年の『GANTZ』の玄野計、2013年の『プラチナデータ』の神楽龍平と、主演作を重ねてきました。声の仕事でも話題を集めています。2006年の『鉄コン筋クリート』で声優として主演したのに続き、2015年の映画『暗殺教室』では殺せんせーの声を担当します。公開の初日まで、二宮さんが演じていることは伏せられていました。

その後も、映画の出演は幅を広げていきます。2018年の『検察側の罪人』では木村拓哉さんと共演して沖野啓一郎を演じ、報知映画賞の助演男優賞を受賞しました。2020年の『浅田家!』では浅田政志を演じています。2022年には『TANG タング』の春日井健とタングの役、『ラーゲリより愛を込めて』の山本幡男を演じ、ブルーリボン賞の主演男優賞を受賞しました。

2024年の『【推しの子】-The Final Act-』ではカミキヒカルを演じ、2025年の主演映画『8番出口』では、迷う男の役を務めました。

独立とYouTube、そして『VIVANT』のノコル役へ

2020年代に入ると、活動の形も広がります。2021年4月25日にYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」を開設し、2022年1月4日には登録者が300万人をこえました。チャンネルはのちに「よにのちゃんねる」と名前を変え、二宮さんはそのリーダーを務めています。

2023年10月24日には、SMILE-UP.を同日付で退所すると発表しました。11月7日には新しい会社「オフィスにの」の設立を報告しています。2026年6月1日、嵐の活動終了にともない、ソロのタレントとなりました。

2023年の日曜劇場『VIVANT』で二宮さんが演じたのが、ノコルです。主人公の乃木憂助を堺雅人さんが演じるこのドラマで、2026年7月26日に始まった第2シーズンでも同じ役を演じました。

ほかにも2024年の『ブラックペアン シーズン2』では天城雪彦と渡海征司郎の二役を務め、SUITS OF THE YEAR 2024のアート&カルチャー部門にも選ばれました。2025年の連続テレビ小説『あんぱん』では柳井清を演じました。2026年にはアジア大会愛知・名古屋のTBSスペシャルアンバサダーに決まり、8月15日放送のNHKの音楽特番『NHK夏の音楽祭 うたであえたら 2026』では、大森元貴さん、北川景子さんと司会を務めています。

二宮和也さんの素顔はゲーム好き、これからの歩みにも注目

仕事の外での二宮さんは自他ともに認めるゲーム好きです。ゲーム機をたくさん持っていて、休みの日は一日中ゲームをしていることもあると『嵐にしやがれ』で明かしました。一緒にゲームをしたことがあるドランクドラゴンの鈴木拓さんとは、親しいあだ名で呼び合う間柄です。

読売ジャイアンツの原辰徳さんの大ファンとしても知られ、尊敬する人に原さんの名前を挙げたこともあります。『ブラックペアン』で共演した竹内涼真さんとは、この作品をきっかけに仲良くなりました。竹内さんは生き方を理由に二宮さんを先生と呼び、二宮さんも竹内さんの清潔感や好感度をほめています。

2017年12月31日には『第68回NHK紅白歌合戦』の白組司会も務めました。親しまれるキャラクターも生まれています。2012年に出演したポッキーのCMでは、スタッフが作ったキャラクター「デビルニノ」が、いちばん大きなビスケットスティックのモザイクアートとしてギネス世界記録に認定されています。

13歳の誕生日の前日に事務所へ入ってから、2026年で30年です。歌、芝居、声の仕事、司会、YouTubeと、二宮さんは活動の場を自分の手で広げてきました。ソロのタレントとして歩き始めた二宮さんが、次にどんな役を見せてくれるのか、楽しみに待ちたいところです。

写真: Kacy Bao / CC BY-SA 4.0 (Wikimedia Commonsより)

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