30歳でデビュー、寺西拓人さんの人生が180度変わった1年
2026年4月に発表されたアーキテクトの調査「2026年ネクストブレイク男性タレントランキング」で2位に選ばれたのが、timeleszの寺西拓人さんです。7月から9月にかけては、フジテレビの木曜劇場『ラストノート』で内田有紀さんとダブル主演をつとめ、樋口澄晴を演じました。寺西さんにとって、民放の連続ドラマで初めての主演です。いまはグループの活動に加えて、ドラマ、舞台、映画、声の仕事まで、幅広く活躍しています。
とはいえ、寺西さんは昨日今日出てきた新人ではありません。13歳で事務所に入り、バックダンサーや舞台で17年近く経験を積んできました。グループに入らないまま俳優として歩き、オーディションを経て、30歳でtimeleszに加わったんです。ご本人も加入を振り返って「人生が180度ガラリと変わりましたし、視野が広がり、できることが増えたことは大きいです。」と話しています。この記事では、出演作と役名を追いながら、その長い道のりをたどります。
川崎のサッカー少年、13歳で事務所の門をたたく
寺西拓人さんは1994年12月31日生まれ、神奈川県川崎市の出身です。「拓人」という名前には、己が道を切り拓く人に、指揮棒に掛けてリーダーシップを執れる人に、という願いがこめられているそうです。愛称は「てら」です。
幼稚園のころからサッカーに親しみ、足は左利き。ポジションは左ミッドフィルダーでした。事務所に入ってからも、松田元太さんや永瀬廉さんとフットサルをすることがあるといいます。
2008年4月20日、13歳でジャニーズ事務所に入所します。同期には菊池風磨さん、田中樹さんがいます。初めての仕事は、Hey! Say! JUMPのコンサート「Spring Concert 2008」の横浜アリーナ公演でした。のちに同期の菊池さんと同じグループで活動する日が来るとは、このころ想像もしなかったのかもしれません。
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バックダンサーから舞台の人へ、寺西拓人さんの下積み
入所した年の夏には、舞台『SUMMARY 2008』に出演しています。その後も『PLAYZONE 2010』、『ABC座 2014 ジャニーズ伝説』、帝国劇場の『DREAM BOYS』、『2015新春 JOHNNYS’ World』など、先輩たちの舞台に次々と立ちました。2016年のミュージカル『クロスハート』ではロドリグ役をつとめています。Sexy Zoneのバックダンサーなどもつとめましたが、グループに所属することはないまま活動を続けます。
大きな柱になったのが『Endless SHOCK』です。2017年から2021年まで毎年のように出演し、2024年の帝国劇場公演にも立ちました。この舞台で共演が続いたふぉ〜ゆ〜の越岡裕貴さんとは、2日に1回のペースで食事に行くほど仲よくなり、いまも友達のような関係だそうです。
ジュニア時代には、のちにともにtimeleszへ加入する原嘉孝さん、Snow Manの目黒蓮さんとたびたび同じ現場に呼ばれていました。スタッフからはまとめて「大人組」と呼ばれていたといいます。踊りと芝居の力を、現場で少しずつ身につけていった時期でした。
舞台初主演とジュニア卒業、俳優として歩いた日々
映像の仕事も早くから始まっています。2013年には日本テレビのドラマ『49』で沢村省吾を演じ、2019年にはフジテレビ『ストロベリーナイト・サーガ』で柳井健斗、日本テレビ『ボイス 110緊急司令室』で上杉渉の青年期を演じました。
舞台では、2018年にミュージカル『THE CIRCUS!』のウィラード、『ロジャース / ハート』のエディー・フォンティーンなど4役をつとめます。そして2019年、『マラソン』のマリオ / スティーブ役で舞台初主演を果たしました。
2021年4月22日、事務所の公式サイトに個人のページができ、ジャニーズJr.を卒業します。ここからは俳優の仕事が活動の中心になりました。同じ年には映画『189』で木村来夢を演じ、帝国劇場のミュージカル『マイ・フェア・レディ』ではフレディ役をつとめています。2022年はミュージカル『四月は君の嘘』の渡亮太、2023年は劇団☆新感線『ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜』の汐見丈と、話題の舞台が続きました。2022年には『バイ・バイ・バーディー』のヒューゴ・ピーボディ、2023年には『FACTORY GIRLS〜私が描く物語〜』のシェイマス、『The Agent』のT.J.も演じています。2023年秋には、再演された『ロジャース / ハート』でリチャード役を演じ、主演をつとめています。
寺西拓人さんがtimelesz projectで選んだ挑戦
2024年3月には、フジテレビの『生ドラ!東京は24時 -Starting Over-』で東海林亮を演じ、7月には同じ東海林亮として舞台『逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-』にも立ちました。また、生ドラと同じ2024年3月には、日テレプラスのドラマ『ラーメンD 松平國光』で主演の松平國光を演じています。俳優として着実に主演作を増やしていたころ、寺西さんは大きな決断をします。timeleszの新メンバーを選ぶオーディション『timelesz project -AUDITION-』への参加です。Netflixで配信された番組には、2024年12月6日から2025年2月15日までのエピソードに登場しました。
インタビューでは、受けるときの気持ちを「でも成功しても失敗してもどっちに転んでも自分の糧になる経験だと思ったんです。」と振り返っています。そして2025年2月15日、寺西さんはtimeleszに加入しました。デビューは30歳。「この年齢でもまだ新しいことに挑戦させてもらえるんだ」という驚きがあったそうです。
加入のあと、反響は一気に広がりました。2月に発売された雑誌だけで12誌に登場し、そのうち2誌は表紙です。「国民の元カレ」と呼ばれるようになり、加入直前に50万人弱だったInstagramのフォロワーは、3月12日までに100万人を超えました。
加入後も止まらない舞台と映像、ラストノートで連ドラ主演
グループ活動と並んで、俳優の仕事も続いています。2025年は日本テレビ『離婚弁護士 スパイダー シーズン2』の朝比奈玲於、ミュージカル『ヒーロー』のカーク、ミュージカル『ダンス オブ ヴァンパイア』のアルフレート、『新 画狂人北斎』-2025-の鳥居耀蔵と、役の幅も広がりました。6月にはTBS『キャスター』最終話に謎の男として登場し、Huluの『離婚弁護士 スパイダー シーズン3』でも朝比奈玲於を演じています。12月5日には映画『天文館探偵物語』が公開され、宇佐美蓮役で映画初主演を果たしました。作品について寺西さんは「ベースにあるのは人と人とのつながりと他者への思いやりです。」と語っています。
2026年は、1月1日公開の劇場アニメ『迷宮のしおり』で架神傑の声を担当しました。舞台では『PRETTY WOMAN The Musical』のフィリップ・スタッキー、4月からは大橋和也さんとのW主演となる『AmberS -アンバース-』でアランを演じています。
そして7月9日に始まった『ラストノート』です。寺西さんが演じた樋口澄晴は、夢をあきらめ、自分の本心にふたをして流れのままに生きる30歳の青年。父親役は佐々木蔵之介さんでした。主題歌は椎名林檎さんが書き下ろした「裸」です。陰のある役どころで、映像の世界でも新しい顔を見せています。
ハンバーガーと映画と貝が好きな素顔
寺西さんの趣味は、ハンバーガーの食べ歩きと映画鑑賞です。無類の貝好きでもあります。特技は料理とタップ、そして人の匂いを嗅ぎ当てることだそうです。映画好きは仕事にもつながっていて、2024年9月発売号から雑誌『CINEMA SQUARE』で連載「テラニシネマ」を持っています。
尊敬する先輩には、屋良朝幸さん、中山優馬さん、ふぉ〜ゆ〜のみなさん、浜中文一さん、千賀健永さんの名前を挙げています。舞台『THE CIRCUS!』シリーズや『ロジャース / ハート』『マラソン』で共演した俳優の矢田悠祐さんとはニューヨークへ二人旅をしたこともあり、舞台でできた縁を大切にしている様子が伝わってきます。
2024年には、越岡さんと韓国ミュージカルの世界をめぐる番組『越岡裕貴&寺西拓人 男だけの韓国旅!』にも出演しました。長く舞台に立ってきた寺西さんらしい、好きなものがはっきりした素顔です。
これからの寺西拓人さん
ネクストブレイクの調査では、2025年8月度の認知度上昇率で30代俳優の2位を記録したことも紹介されました。2025年10月からは主演ドラマ『ラーメンD 松平國光 Season2』も始まり、2026年10月からはキッコーマン「キッコーマン よりそいアーモンド」のCMにも出演しています。2025年には日本テレビ『トーク★ハンサム』にも出演し、バラエティの場にも活躍を広げました。Disney+で9月23日から配信が始まった『Documentary of Endless SHOCK -最終公演の舞台裏-』にも登場しています。最終公演の年に密着した作品で、timeleszに加わる前の寺西さんの姿も収められています。
天文館探偵物語のインタビューで、寺西さんは「ブームには終わりがある。僕としては絶対にブームで終わらせたくないので、グループとしても個人としても、地に足をつけて活動していきたいです。」と話しました。13歳から積み重ねた舞台の力と、30歳で選んだ新しい挑戦。その両方を持つ寺西拓人さんが、グループと俳優の両方でどんな景色を見せてくれるのか、これからも目が離せません。

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