本田響矢の生い立ち、福井の男子高生ミスターコン王者から『めおと日和』瀧昌へ

福井県で生まれた本田響矢さん、特技は剣道

2025年、木曜劇場『波うららかに、めおと日和』の江端瀧昌役で、本田響矢さんの名前は一気に広まりました。その年の暮れにはYahoo!検索大賞2025の俳優部門で1位に選ばれ、2026年には日曜劇場『GIFT』にも出演しています。けれども、ここまでの道のりは、ある日とつぜん売れた話ではありません。高校生のときにコンテストで選ばれてから、8年ほどかけて一つずつ役を重ねてきた人です。

本田響矢さんは1999年6月20日、福井県で生まれました。所属事務所はA-PLUSです。特技は剣道で、プロフィールにもはっきりと書かれています。背すじののびた立ち姿や、時代ものの役で見せる落ち着いた所作には、竹刀をにぎってきた時間が生きているのかもしれません。

ふるさと福井とのつながりは、のちに仕事の場でも形になります。2023年には、北陸新幹線の福井・敦賀開業1年前を記念した福井放送のドラマで主演を務めました。生まれ育った土地の記念ドラマで主演を務めたことになります。

日本一のイケメン高校生を決めるコンテストでグランプリ

芸能界への入り口は、高校生のときのコンテストでした。2016年12月、日本一のイケメン高校生を決める「男子高生ミスターコン2016」の全国ファイナル審査が開かれ、本田響矢さんはグランプリに選ばれます。生まれた年から数えると、17歳のときのことです。

グランプリをきっかけに、モデルとしての仕事が始まりました。2017年から2020年まで、雑誌『Popteen』のメンズモデルとして誌面に登場しています。同じ世代の読者に向けて、服の着こなしや表情を見せる仕事でした。

そして2017年10月、テレビ東京系のドラマ25『セトウツミ』でテレビドラマに初めて出演し、俳優としてデビューします。18歳の本田響矢さんが、ドラマの現場の空気にふれる最初の場になりました。モデルと俳優、二つの道を同時に歩き出した年です。

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モデルと俳優の二つの道で重ねた下積みの日々

デビューから数年は、少しずつ出番を増やしていく時期でした。2018年1月には、下北沢駅前劇場でBuzzFestTheater第6回公演『昏闇の色』の舞台に立ちます。同じ2018年には名古屋テレビのドラマ『星屑リベンジャーズ』で小宮山陸役を演じました。

2019年はさらに場が広がります。BSテレ東の『神酒クリニックで乾杯を』で神楽坂役、テレビ朝日の『刑事ゼロ』第9話・第10話で岡原周太郎役を演じました。6月28日公開の映画『ホットギミック ガールミーツボーイ』では御法川役で、映画にも初めて出演しています。4月からは日本テレビの『ZIP!』でキテルネ!コーナーのレギュラーを2021年3月まで務めました。

音楽の映像にも多く出ています。2019年にはosageの「アナログ」や、ゆりめりの連作ミュージックドラマ5本に出演しました。2020年にはNHK BSプレミアムの『金田一耕助踊る!』ボート十三号で児玉潤役、テレビ東京の『38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記』で役者くん役を演じています。一話だけの出演や連作の一本でも、役の名前を一つずつ増やしていった時期でした。

映画初主演からテレビドラマ初主演へ

2021年、本田響矢さんは映画で初めて主演を務めます。短編映画を集めた『MIRRORLIAR FILMS Season1』の一本『充電人』で、轟役を演じました。同じころ、LINE NEWS VISIONの『クロエの流儀』で中村真司役、2022年にはABEMAの『ANIMALS‐アニマルズ‐』で長嶺風緒役と、配信ドラマでも出番が続きます。

2022年は特に幅の広い年でした。テレビ朝日の『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』で花村ひとし役、朝日放送テレビの『青春シンデレラ』で長谷川颯真役を演じ、オンライン舞台『テイルズ オブ アライズ LIBERATORS』では主演のアルフェン役を務めました。優里さんの「レオ」や、感覚ピエロの「モノクロセンチメンタルビリーバー」のミュージックビデオにも出演しています。

そして2023年2月、MBS・TBS系のドラマシャワー『ジャックフロスト』で、鈴木康介さんとのW主演で奥沢律役を演じ、テレビドラマ初主演を果たしました。翌3月には、北陸新幹線福井・敦賀開業1年前記念ドラマ『はじめてのかがやき』で、坂川陽香さんとW主演で道尾ススム役を演じています。テレビ東京の『私と夫と夫の彼氏』では伊奈周平役を務め、12月25日には1st写真集『響』も出しました。

朝ドラ『虎に翼』出演で広がった役の幅

2024年は、出演作が一気に増えた年です。前の年の11月から続いたTBSの『恋愛のすゝめ』で龍崎賢司役、年明けからは朝日放送テレビの『セレブ男子は手に負えません』で天羽律役、テレビ東京の『ブラックガールズトーク』で諏訪元哉役と、続けて画面に登場しました。

大きな一歩になったのが、NHK連続テレビ小説『虎に翼』です。2024年6月、第12週から大庭光三郎役で出演し、朝ドラに初めて出演しました。毎朝の放送で、それまで本田響矢さんを知らなかった世代にも顔を覚えてもらう機会になったことでしょう。

同じ年の夏には、毎日放送の『彩香ちゃんは弘子先輩に恋してる』で犀藤優也役を演じ、この作品は2025年の2nd Stageにも続きます。テレビ東京の『しょせん他人事ですから』第4話では高梨隼人役、関西テレビの『モンスター』第4話では武田大樹役、Netflixの『恋愛バトルロワイヤル』では一ノ瀬るか役を務めました。地上波、配信、朝ドラと、出演の場が大きく広がった1年です。

『めおと日和』の江端瀧昌役で本田響矢さんが一躍注目の的に

2025年は、春先から主演作が続きました。BS-TBSの『すぱいす。』で北野祐樹役を務め、テレビ東京の『風のふく島』では第7話の主演で田伏武洋役を演じています。フジテレビの『私は整形美人』では坂口慧役でした。

そして2025年4月24日から6月26日まで放送したフジテレビ系木曜劇場『波うららかに、めおと日和』で、本田響矢さんは江端瀧昌役を演じます。昭和11年を舞台に、芳根京子さんが演じるなつ美と夫婦になる物語です。この役で、モデルプレスの25年春ドラマ版「胸キュン男子」トップ10の1位に選ばれ、渋谷トレンドリサーチの「今一番好きな俳優(男性)は?」というアンケートでも1位になりました。FODでは主演のスピンオフ『瀧昌の問題ありません!?編』も配信されています。

評価は賞にもつながりました。2025年8月22日に第124回ザテレビジョンドラマアカデミー賞の助演男優賞を受け、さらに第54回ベストドレッサー賞の芸能・スポーツ部門、12月3日にはYahoo!検索大賞2025の俳優部門1位を受けています。4月からはTBSの『王様のブランチ』のレギュラー、6月にはフジテレビ『めざましテレビ』のマンスリーエンタメプレゼンターも務めました。

初の音楽劇『エノケン』から日曜劇場『GIFT』と続編へ

2025年10月には、初めての音楽劇に挑みます。又吉直樹さんが書き下ろし、シライケイタさんが演出した音楽劇『エノケン』です。市村正親さんが演じる喜劇王・榎本健一の息子、榎本鍈一役と、劇団員の田島太一役の二役を務めました。東京のシアタークリエを皮切りに、大阪、佐賀、名古屋、川越と各地を回っています。

2026年は、さらに活動の場が広がりました。1月31日に2nd写真集『ECHOES』を出し、1月からはニッポン放送のポッドキャスト『本田響矢の今日、やってる?』が始まります。NHK Eテレの『とまどい就活生のビズワード講座』ではMCを務めました。4月12日から6月14日まで放送したTBSの日曜劇場『GIFT』では、堤真一さん演じる宇宙物理学者の伍鉄文人に見こまれ、車いすラグビーのチーム「ブレイズブルズ」に入る新エース候補、朝谷圭二郎役を演じています。役づくりのため、上半身を大きくするウエイトトレーニングに取り組んだと報じられました。U-NEXTでは主演のサイドストーリー『SHIFT』も配信されています。

そして2026年10月15日、『波うららかに、めおと日和』の続編がフジテレビの木曜劇場で始まりました。前作の昭和11年から1年後の昭和12年へと舞台を移し、芳根京子さんと再び夫婦役を演じています。同じ年にはモデルプレス ベストドラマアワード2025の助演男優部門1位にも選ばれました。

ドラムと古着屋めぐりが好き、素顔の本田響矢さん

画面の外の本田響矢さんは、意外なほど落ち着いた休日を過ごしています。夜遊びはあまりせず、家でオンラインゲームを楽しむことが多いそうです。趣味はドラム演奏、ビリヤード、カラオケ、絵を描くこと。休みの日には三軒茶屋や渋谷の古着屋をめぐるのも楽しみにしています。

好きな食べ物はラーメン、カツ丼、炊き込みご飯、ハヤシライスと、どこか家庭的な顔ぶれです。カラオケ好きで、音楽劇にも挑んだ本田響矢さんは、虹色侍のずまさんが作詞作曲した「ひとりおもい」という楽曲も歌っています。2025年にはTOMORROW X TOGETHERの「Where Do You Go?」のミュージックビデオにも出演しました。CMでも、ロンジンのフレンド・オブ・ブランド、花王の「ハミングフレア」、ユニ・チャームの「SMART COLOR」などに出演しています。

17歳でコンテストのグランプリを受けたときから数えて、10年近くがたちます。モデル、配信ドラマ、特撮、朝ドラ、舞台、そして日曜劇場と、一つずつ場数を踏んできたことが、いまの活躍を支えているのでしょう。特技の剣道と、古着や音楽を楽しむやわらかさ。その両方を持つ本田響矢さんが、これからどんな役で新しい顔を見せてくれるのか、次の作品も楽しみです。

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