北香那、バイプレイヤーズのジャスミンから朝ドラ初出演へ ネクストブレイク2位の歩み

タレントパワーランキングを運営するアーキテクトの調査「2026年ネクストブレイク女性タレントランキング」で、2位に入った北香那さん。2025年冬には連続テレビ小説『ばけばけ』で江藤リヨ役を演じ、念願だった朝ドラへの初出演を果たしました。ブレイク候補として名前が挙がる一方で、芸能活動を始めたのは小学6年生のとき。子役のころから数えると、キャリアはすでに15年を超えています。オーディションで役をつかみ、脇役で存在感を磨き、主演作を重ねてきた北香那さんの歩みを、作品と役名でたどります。

小学6年生で芸能の道へ 北香那さんの原点

北香那さんは1997年8月23日生まれ。所属事務所はアルファエージェンシーです。物心ついたころから女優の仕事に興味があり、高島礼子さんと矢田亜希子さんに憧れて、小学6年生のときに芸能活動を始めました。

体を動かすことには早くからなじんでいて、3歳からバレエを習っています。初めて強く心に残った映画は『千と千尋の神隠し』で、当時はすべてのセリフを覚えていたそうです。幼いころからお芝居の世界にひかれていたことが伝わってきます。

2010年には、ミュージカル『赤毛のアン 〜アンからの手紙〜』でアン役を務めました。同じ年にはテレビ東京のバラエティ番組『ピラメキーノ』にも出演しています。任天堂のニンテンドー3DSや、2011年のFANCL「発芽玄米」の広告にも出演しており、舞台、テレビ、広告と、子どものころから幅広い仕事を経験していました。

CMオーディションのグランプリと子役時代の積み重ね

2012年、CM NOWが主催した「第1回バーチャルCMオーディション」で、北香那さんは榊原美紅さんとともにグランプリを受賞します。その後も岩谷産業、ポカリスエットのルナ・プロジェクト「女子マネージャー篇」、雪印メグミルクの「雪ミルク」など、10代のうちにさまざまな広告に出演しています。

映画では、『震動』で耳の不自由な少女・直役を演じました。その後も『中学生円山』『さいはてにて-やさしい香りと待ちながら-』『罪の余白』『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』と、話題の作品に少しずつ顔を出していきます。

ドラマでは、2013年のTBS『捜査指揮官 水城さや』で姫川美織の少女期を演じ、2015年にはテレビ東京『トカゲの女2 警視庁特殊犯罪バイク班』で比嘉弥生役を務めました。主役ではなくても、作品ごとに経験を積み上げていった時期です。

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350人から選ばれた北香那さん バイプレイヤーズのジャスミン

転機は2017年に訪れます。テレビ東京のドラマ『バイプレイヤーズ〜もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら〜』で、350人が応募したオーディションを突破し、中国人のジャスミン役に選ばれました。工場のアルバイトで中国の人たちと関わった経験が、この役に生きたといいます。

共演は、日本のドラマや映画を支えてきた名脇役の俳優たちです。監督の松居大悟さんは、目が離せない未知数の魅力を放つ北さんに賭けたいと考え、この作品を彼女の出世作にしたいと話していました。共演した松重豊さんも、物おじせずに向き合う北さんの姿に刺激を受けていると評価しています。

ジャスミンはその後もシリーズに登場し、2018年の『バイプレイヤーズ 〜もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら〜』、2021年の『バイプレイヤーズ 〜名脇役の森の100日間〜』、映画『バイプレイヤーズ 〜もしも100人の名脇役が映画を作ったら〜』でも同じ役を演じました。北香那さんの名前を覚えた人も多い、代表的な役のひとつです。2017年4月から2021年3月までは、『めざましテレビ』のイマドキガールも務めました。

ペンギン・ハイウェイの主演声優から大河ドラマへ

2017年には月9ドラマ『貴族探偵』にゲスト出演し、2018年には大きな仕事が舞い込みます。森見登美彦さん原作のアニメーション映画『ペンギン・ハイウェイ』で、主人公のアオヤマ君の声を担当することになったのです。オーディションでは、まっすぐな一生懸命さが評価されたといいます。声優の仕事は、北さんにとって夢のひとつでした。

同じ2018年には、関西テレビ『僕らは奇跡でできている』で尾崎桜役を演じ、8月には神宮球場で東京ヤクルトスワローズと読売ジャイアンツの試合の始球式も務めています。

2019年には大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』に梶原役で出演し、テレビ朝日『相棒 season18』では岩田ミナ役を演じました。2020年にはBSテレ東の『今夜はコの字で』で田中洋子役を務め、2022年にはSeason2も放送されています。同じ2020年には東海テレビ『隕石家族』の門倉結月役、NHK総合『こもりびと』の倉田美咲役も演じ、少しずつ作品に欠かせない顔になっていきました。

鎌倉殿の13人からガンニバルまで 印象を残した役の数々

2022年は、北香那さんの出演作がとりわけ目立った年です。NHK総合『恋せぬふたり』では石川みのり役、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ではつつじ役を演じました。関西テレビ『魔法のリノベ』では五十嵐桜子役、Disney+の『ガンニバル』では狩野すみれ役、NHK BSプレミアム『拾われた男 Lost Man Found』では吉ミラ役。舞台ではシアターコクーンの『広島ジャンゴ 2022』にも出演しています。

2023年には関西テレビ『インフォーマ』でヒロインのナナ役を務め、2024年にはABEMAの続編にも出演しました。大河ドラマ『どうする家康』ではお葉役、NHK Eテレ『東京の雪男』ではヒロインの馬場翠役、夜ドラ『おとなりに銀河』では護国桃香役。映画『春画先生』では春野弓子役で主要な役を担いました。

2024年には、彩の国シェイクスピア・シリーズの『ハムレット』でオフィーリア役に挑戦します。映画『湖の女たち』の濱中華子役、『あの人が消えた』の小宮千尋役、日本テレビ『先生さようなら』の内藤由美子役と、ジャンルを問わず出演が続きました。中京テレビ『スナック女子にハイボールを』では、山口紗弥加さんとダブル主演でさつき役を務めています。

北香那さんが朝ドラばけばけで演じた江藤リヨ

2025年も、Disney+『ガンニバル シーズン2』、NHK総合『地震のあとで』のケイコ役、映画『アフター・ザ・クエイク』の佐々木ケイコ役、WOWOW『1972 渚の螢火』の真栄田真弓役と出演が続きます。そして11月24日から12月12日にかけて、北香那さんは連続テレビ小説『ばけばけ』の第41回から第55回に出演しました。演じたのは、島根県知事の娘・江藤リヨ。才色兼備で英語も堪能なお嬢様で、松江を訪れたヘブンに強くひかれていく人物です。ヒロインの松野トキを演じたのは高石あかりさんでした。

北さんにとっては、これが朝ドラ初出演です。インタビューでは「朝ドラにはいつか出演してみたいという憧れを、ずっと持っていました。」と話しています。脚本のふじきみつ彦さんとは『バイプレイヤーズ』で一緒に仕事をした縁があり、ふじきさんの脚本の朝ドラに出られることに「すごくご縁のようなものを感じてうれしかったですね」とも語りました。

リヨについては「どこまでパワフルなお芝居で振り切っていいのかなと、撮影前から演じるのをすごく楽しみにしていたんです」とコメントしています。ジャスミン役で注目を集めた『バイプレイヤーズ』でのつながりが、朝ドラの現場でもう一度実を結んだ形です。

主演作が続く2026年 いまの北香那さん

2026年は、北香那さんの主演作から幕を開けました。1月5日から2月5日まで放送されたNHK夜ドラ『替え玉ブラヴォー!』で、主人公の千本佳里奈役を務めています。脚本は岸本鮎佳さん。広告代理店で働く佳里奈が、20年来の親友から突然絶交を告げられるところから始まる、友情をテーマにした大人のコメディーです。親友の二木優美役は天野はなさんが演じました。

同じ1月からはテレビ朝日の『再会〜Silent Truth〜』で今井博美役を演じ、2月にはTELASAで配信された『再会〜Another Truth〜』前編にも出演しています。3月にはテレビ東京『旅と僕と猫』第2話に白石藍里役で出演し、7月からはフジテレビの『さよならノワール』で白石絵梨子役を務めました。

舞台への出演も続いています。7月28日から8月3日には、『替え玉ブラヴォー!』の脚本を手がけた岸本鮎佳さんとの二人芝居『バッグの中からスフィンクス』が劇場HOPEで上演されました。10月からはミュージカル『獅子 THE LION-BEAT』に中町弓子役で出演し、11月7日と8日には大阪のSkyシアターMBSでの公演も組まれました。4月には、ネクストブレイク女性タレントランキングで2位に入ったことも報じられました。

団地とモノマネとカラオケ 北香那さんの素顔とこれから

仕事を離れた北香那さんには、意外な一面もあります。団地育ちで、団地の研究をしているほどの団地好き。特技はモノマネとギターで、趣味はショッピングと一人カラオケです。カラオケでは大森靖子さんの曲をよく歌い、好きなアーティストとしてゴールデンボンバーやモナキの名前も挙げています。中学生のころからAKB48のファンで、指原莉乃さんを応援していたことも、テレビ番組で共演した際に明かしました。

尊敬する女優は池脇千鶴さんです。自然で日常のようなセリフ回しにひかれ、そんな雰囲気の女優になりたいと語っています。子役のころから脇役、ヒロイン、主演と一歩ずつ役を広げてきた北さんの歩みは、その目標に近づいていく道のりとも重なります。

朝ドラ出演と主演ドラマを経て、2026年は多くの人から次のブレイクを期待される存在になりました。舞台、ドラマ、映画と場所を選ばずに役を生きてきた北香那さんが、これからどんな人物を演じていくのか楽しみです。

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