長澤まさみさんと聞いて、あなたはどんなイメージを持つだろうか。
「清純派女優」「透明感」「自然体」「ユーモラス」「演技派」——どれも正しい。しかし、その背後には、長年にわたる努力と、彼女を育んだ家族や環境の影響がある。
今や日本を代表するトップ女優となった長澤まさみさんが、どのような幼少期を過ごし、どのような経験を経て現在の地位を築いたのか。
今回は、長澤まさみさんの生い立ちに焦点を当て、その魅力の原点を探っていく。
目次
プロフィール情報で知る「長澤まさみ」という存在
まずは、彼女の基本情報をおさらいしよう。
- 名前:長澤 まさみ(ながさわ まさみ)
- 生年月日:1987年6月3日
- 出身地:静岡県磐田市
- 身長:168cm
- 血液型:A型
- 所属事務所:東宝芸能
- デビュー年:2000年(第5回東宝シンデレラオーディション グランプリ受賞)
スポーツ一家に生まれた少女時代
長澤まさみさんは、1987年に静岡県磐田市で生まれる。
父親は、日本のサッカー界で知られる長澤和明さん。元ジュビロ磐田の監督でもあり、日本サッカー界の草分け的存在だ。
そんな父親を持つ家庭環境は、間違いなく「スポーツ一家」。
母親も体育会系で、まさみさん自身も自然と体を動かすのが好きな少女だったという。
父・長澤和明の影響
まさみさんの幼少期のエピソードでよく語られるのが、父親の厳しさだ。
しかし、それは「スポーツ選手としての父親」ではなく、「子供に礼儀を教えたい」という親心からだった。
食事の作法や言葉遣いに厳しく、家ではルールをしっかり守ることが求められた。
その一方で、家族での旅行やイベントは欠かさず行い、オンとオフのメリハリがはっきりしていたと言われている。
幼少期は「おてんば娘」で「目立ちたがり屋」
まさみさんは、近所でも「元気な子」として有名だった。
幼稚園では男の子と一緒に遊び、サッカーや鬼ごっこで泥だらけになるのが日常。
「家に帰ってもじっとしていない」そんなタイプだったと、母親は振り返っている。
反面、家では人形遊びやおままごとにも熱中し、**「外ではおてんば」「家では繊細」**という二面性を持つ子だったそうだ。
小学校時代|静岡県磐田市でのびのび育つ
小学校時代の長澤まさみさんは、とにかく活動的で、人前に出るのが好きだった。
学芸会では主役を演じることが多く、先生からは「しっかり者」として信頼されていたという。
スポーツも得意で、短距離走は常に上位、運動会のリレー選手にも選ばれていた。
一方で、周囲には見せない努力家の一面もあった。
「負けず嫌い」で知られており、スポーツでも文化系の活動でも、手を抜くことがなかった。
この性格が後の女優としての彼女を支える大きな原動力となっていく。
芸能界への道を開いた「東宝シンデレラオーディション」
母親の後押しで応募
芸能界入りのきっかけは、2000年に行われた「第5回東宝シンデレラオーディション」だった。
当時12歳だったまさみさんは、母親に半ば押し出される形でこのオーディションに応募する。
本人は最初、乗り気ではなかったとも言われている。
「人前に立つのは好きだったが、芸能界でやっていく覚悟ができていなかった」と後に語っている。
史上最年少グランプリ
オーディションでは、その透明感と自然な笑顔、堂々とした振る舞いが審査員の目に止まり、史上最年少でグランプリを受賞。
このときから、彼女の「スター性」は誰の目にも明らかだった。
芸能界デビューと中学生時代
グランプリ受賞後は、東宝芸能に所属し、東京での仕事が増える。
しかし、中学は地元・磐田市の学校に通い続け、静岡と東京を往復する二重生活を送った。
この時期は、学校生活と芸能活動の両立に苦労し、友人たちと疎遠になりかけたこともあったという。
それでも、芸能の仕事は「自分を試せる場」として前向きに受け止めていた。
映画・ドラマへの出演で注目を集める
デビュー間もなく、映画『クロスファイア』で女優デビュー。
その後、テレビドラマ『Pure Soul~君が僕を忘れても~』などに出演し、徐々に知名度を上げていく。
そして転機となったのが、2004年の映画『世界の中心で、愛をさけぶ』だ。
ヒロイン・廣瀬亜紀役を演じたことで、国民的な人気を得る。
坊主頭にするという大胆な役作りも話題になり、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞。
これを機に、「長澤まさみ」という名前は一躍有名になる。
高校卒業後|清純派から実力派への脱皮
高校卒業後は、より幅広い役柄に挑戦。
『タッチ』では浅倉南役で明るく健康的なイメージを強調し、『涙そうそう』では沖縄方言にも挑戦した。
『モテキ』ではラブコメのヒロインを演じ、その大胆な演技で「長澤まさみ、変わった!」と評価された。
性格は「天然」?「しっかり者」?
バラエティ番組などでは、天然ボケが炸裂することも多い長澤さん。
しかし現場では「非常にしっかり者」「プロフェッショナル」と評価されている。
- 台本は完全に覚え、現場でも柔軟に対応できる
- 共演者やスタッフへの気遣いも欠かさない
- 撮影が終わった後は、自分から反省点を話し合う姿も目撃されている
現在の長澤まさみとその「変わらぬ魅力」
2020年の『コンフィデンスマンJP』シリーズや、映画『MOTHER マザー』など、社会派作品にも積極的に参加。
- 『キングダム』では女戦士・楊端和を演じ、アクション女優としても評価される
- 声優としても『コクリコ坂から』などで存在感を発揮
ジャンルを問わず、幅広い分野で活動の場を広げている。
家族との絆
長澤まさみさんは今でも実家の静岡・磐田市に時折帰省し、家族と過ごす時間を大切にしている。
- 父親とはサッカー観戦に行くこともある
- 母親とは料理を一緒に作ることも
- 「家族の支えがあったから今がある」と、たびたびインタビューで語っている
結婚は?恋愛は?気になるプライベート
2024年現在も独身で、プライベートは極めて謎が多い。
過去には伊勢谷友介さん、二宮和也さんとの交際が報じられたが、いずれも現在は破局済み。
結婚については「良いタイミングがあれば」と語る一方で、「今は仕事が楽しい」とも述べており、まだしばらくは女優業に専念するのかもしれない。
まとめ|長澤まさみの生い立ちが生んだ「芯の強さ」と「柔らかさ」
長澤まさみさんの生い立ちを振り返ると、
- スポーツ一家で育った健康的な価値観
- 家族の深い愛情とサポート
- 自分を磨くための努力と継続力
これらがすべて、現在の彼女を形成する大きな要素であると感じる。
「国民的女優」という称号に甘えず、今もなお挑戦を続ける長澤まさみさん。
今後も、映画やドラマでどんな表情を見せてくれるのか、目が離せない。
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