M-1グランプリや各種賞レースで急激に知名度を上げ、勢いを増しているお笑いコンビ「バッテリィズ」。
彼らは、関西出身の“体育会系漫才師”というイメージを持たれつつ、そのネタは意外にも繊細で構成力が高く、見る者を驚かせています。
「バッテリィズ」という名前の由来やコンビ結成に至るまでには、実に濃密な歴史があります。
この記事では、バッテリィズの2人の生い立ちを一人ひとり丁寧に振り返りながら、コンビ結成の背景やお笑いへの情熱をたっぷりとお届けします。
目次
バッテリィズとは?基本プロフィール紹介
まずはバッテリィズの基本情報を整理してみましょう。
項目 | 詳細 |
---|---|
コンビ名 | バッテリィズ |
結成年 | 2020年(正式なコンビ結成) |
所属 | 吉本興業(NSC大阪校42期) |
ジャンル | 漫才・コント |
芸風 | しゃべくり漫才を中心に、スピード感とテンポの良さが特徴 |
活動拠点 | 大阪・東京(吉本興業の劇場、テレビ出演も増加中) |
メンバー紹介
①寺家 竜也(じけ たつや)
- 担当:ツッコミ・ネタ作り
- 生年月日:1995年8月10日
- 出身地:大阪府豊中市
- 学歴:大阪産業大学 卒業
- 趣味・特技:野球、筋トレ、グルメ巡り
- 特徴:しっかり者で理論派。冷静なツッコミとリーダーシップでコンビをまとめる存在。
②戸津 快徳(とづ よしのり)
- 担当:ボケ
- 生年月日:1994年10月30日
- 出身地:奈良県橿原市
- 学歴:龍谷大学中退
- 趣味・特技:野球、スニーカー収集、アニメ鑑賞
- 特徴:明るく愛されキャラ。ボケに独自のリズムとテンションを持ち、観客を一瞬で惹きつける。
寺家竜也の生い立ちと少年時代
野球漬けの幼少期
寺家竜也は大阪府豊中市の出身。
少年時代から野球一筋で、小学校から高校までの約10年間を野球に打ち込んでいた。
当時のポジションはキャッチャー。キャッチャーはチームの頭脳とも呼ばれるポジションであり、この経験が現在の冷静なツッコミにも通じているといえる。
体育会系の家庭環境
父親は元アスリート、母親もスポーツ経験者という、スポーツ一家に育った寺家。
「礼儀」「上下関係」「感謝の心」を徹底的に叩き込まれ、特に「負けず嫌いな性格」が形成されたのは家庭の教育によるところが大きい。
中学・高校時代のキャプテン経験
中学、高校ともに野球部のキャプテンを務め、チームをまとめるリーダーシップを発揮。
この頃から「どうすれば人の心を掴むことができるか」を考えるようになり、のちのお笑いに活かされていく。
お笑いへの目覚め
部活の遠征バスの中でモノマネやボケを連発し、仲間たちの笑いを取るのが何より楽しかったという。
高校卒業後は大阪産業大学に進学するも、「やっぱりお笑いがやりたい」と強く思うようになり、NSC(吉本興業の養成所)に進む決意を固めた。
戸津快徳の生い立ちと少年時代
奈良県橿原市の下町育ち
戸津快徳は、奈良県橿原市で生まれ育った。
実家はごく一般的な家庭で、特別に裕福というわけでもなく、どちらかといえば庶民的な環境だったという。
幼少期はお調子者で目立ちたがり
保育園・小学校時代から、常にクラスの中心人物。
学芸会やイベントでは「誰よりも目立つポジションを狙う」タイプで、歌やダンスも率先して披露していた。
教師からは「目立ちたがり屋だが憎めない子」と言われ、ムードメーカーとして活躍していた。
野球との出会い
小学生から野球を始め、ポジションはピッチャーとショート。
中学時代には野球部のエースとしてチームを引っ張る存在に。
ただし、練習よりも「みんなでふざけている時間が一番楽しかった」と後に語っている。
高校・大学での転機
高校卒業後、龍谷大学に進学するが、野球を続けるかどうか迷っていた時期に「お笑い芸人」という選択肢が浮かぶ。
M-1グランプリやテレビで見る芸人たちに憧れ、「自分もやってみたい」と思うように。
その後、大学を中退し、NSCへの入学を決意する。
バッテリィズ結成までの歩みと運命の出会い
NSC大阪校42期で出会う
2人はNSC大阪校の42期生として入学。
入学当初からお互いに「野球経験者」という共通点があったことからすぐに意気投合。
「野球で培ったコンビネーションをお笑いでも活かそう」という思いが、コンビ結成の大きな原動力となる。
最初は別のコンビで活動
寺家は別の相方とコンビを組んでいたが、なかなか思うような結果が出ず、悩んでいた時期があった。
一方、戸津もコンビに恵まれず、しばらくはピン芸人のような状態で活動していた。
そんな2人が「一緒にやってみないか?」と声を掛け合い、バッテリィズが結成される。
コンビ名「バッテリィズ」の由来と意味
2人が野球経験者ということから、「バッテリー(投手と捕手)」を意味する言葉をベースにした名前。
「ズ」をつけたのは、親しみやすく、よりユニット感を出すため。
投手と捕手の絶妙な関係性のように、ツッコミとボケが呼吸を合わせるコンビになりたいという思いが込められている。
バッテリィズのネタ作りと芸風の進化
初期のスタイル
デビュー当初は、体育会系ノリの勢いだけで押し切る漫才が多かった。
- 大声でツッコむ
- リズム重視のボケ
- 野球を題材にしたネタが中心
現在のスタイル
徐々に緻密な構成力とワード選びを意識するようになり、「速いけど丁寧」「分かりやすいけど深い」というスタイルに進化。
- 寺家のツッコミは、冷静で理論的になり、観客の気持ちを代弁
- 戸津のボケは、テンションとリズムで観客を巻き込むが、しっかり伏線を回収する構成
最近では、時事ネタや社会風刺を取り入れた漫才も披露し、幅広い客層に支持されている。
賞レースでの躍進と現在の活躍
M-1グランプリでの快進撃
2021年・2022年のM-1グランプリでは、準々決勝進出。
「漫才のスピード感と正統派の掛け合いで、王道漫才の進化形」として評価されている。
その他の活動
- 「ytv漫才新人賞」では決勝進出
- 「ABCお笑いグランプリ」でも上位進出を果たし、今後の成長株として注目
- YouTubeやTikTokでも活動中
コンビのYouTubeチャンネルでは、漫才以外にもトークや大喜利、プライベートの様子も公開されている。
まとめ|バッテリィズの生い立ちとこれから
バッテリィズの2人は、少年時代から野球を通じて培ったチームワークと根性、そして何より「人を笑わせたい」という純粋な気持ちを持ち続けています。
- 寺家竜也の冷静な分析力とリーダーシップ
- 戸津快徳の天真爛漫なボケとエンタメ精神
この2つが絶妙に絡み合い、コンビとしての完成度を高めてきました。
これからもM-1グランプリやキングオブコントなど、さまざまな舞台で「令和の正統派漫才師」として成長を遂げていくことは間違いありません。
近い将来、漫才界を代表する存在になるバッテリィズの今後に、大いに期待しましょう!
コメント